「面接までたどり着いたけど、緊張して等身大の自分が出せなかったな。企業から合否の連絡を待っているこの時間が一番もどかしい…。ネット上では面接官の仕草や行動から合否が分かるって書いてあるけど本当なのかな。」
今回はこのようなお悩みをお持ちのあなたに向けた記事です。
私自身、面接直前よりも面接結果を待っている状況の方が緊張するタイプです。
そのため、合格フラグ・不合格フラグを見て気を紛らせようとする気持ちはよく分かります。
本記事の内容を参考にするだけで
転職現場で噂されている合格フラグ・不合格フラグの信憑性を判断する一助にする
ことができますよ。
実際に私も「転職活動歴9ヶ月を経て、今年の夏に複数の内定を獲得した」ので、直近の情報をお伝えすることができます。
面接後の不安な気持ちを少しでも解消したい方にぜひご一読いただきたい記事です。
- 転職活動の面接における合格・不合格フラグ(面接官のサイン)とは
- 結論、合格・不合格フラグ(面接官のサイン)を検証した結果どうなったか
- 転職活動の面接における合格・不合格フラグ(面接官のサイン)を実際に検証
- 転職エージェントの利用
- まとめ
転職活動の面接における合格・不合格フラグ(面接官のサイン)とは
「そもそも、合格フラグ・不合格フラグって何なのですか。」
面接における合格フラグ・不合格フラグとは、合否に直結する面接官の仕草や行動のことを指します。
そもそもフラグとは、「旗」を意味し、プログラミングにおける「分岐」が語源です。
つまり面接において、面接官の言動により、その後の結果が決まってしまうということです。
面接は学力試験とは異なり、明確な正解がありません。そのため、どうしても不確実要素を確実な方向に持っていきたいという心理作用が働いてしまいます。
そこで、求職者の間で噂が先行し広まっていった結果、いつの間にか定式化されてしまったのです。
しかし
過度に一般化されている部分もあるため、それを見た求職者が無用な心配をしてしまう
ということにもなりかねません。
次項では、ネット上で触れられている合格フラグ・不合格フラグについて結論から述べていきます。
結論、合格・不合格フラグ(面接官のサイン)を検証した結果どうなったか
詳細な検証に入っていく前に、先に結論からお話します。
ネット上で公開されている合格フラグ・不合格フラグは
全面的には信頼しない方が良いが、一部当たっている
という結果になりました。
面接官から直接フィードバックを受けない限り確実な回答を頂くことはできません。
つまり、どうしても求職者の主観で判断せざるを得なくなり、一部根拠のないデマが広まってしまうのです。
とはいえ、精神衛生上、目安を知っておくことは大切です。
次項で合格フラグ・不合格フラグの信憑性を検証内容と共にお伝えします。
転職活動の面接における合格・不合格フラグ(面接官のサイン)を実際に検証
それでは、転職活動歴9ヶ月の私が今まで受けてきた面接を踏まえて、合格フラグ・不合格フラグが当たっていたのかを検証していきたいと思います。
✔️合格フラグ
- 過去の職務経歴を深堀される
- 面接時間が長い
- 自社の説明を熱心にしてくる
- 入社希望日を聞かれる
- 次の選考フローの説明がある
- 他社の選考状況を聞かれる
✔️不合格フラグ
- メモをとっていない
- 素っ気無い態度をとられる
- 自身の経歴を必要以上に褒められる
- 趣味の質問をされる
- 選考の結果が遅い
- 志望動機を聞かれない
- 面接時間が短い
- 面接後にエレベーターまで見送りされる
合格フラグ①:過去の職務経歴を深堀される
結果:×
面接官が過去の職務経歴や経験を深堀してくるパターンです。
ネット上では、面接官が自分に興味があるからこそ「なぜ」を繰り返してしまうと述べられています。
しかし、これは深堀した結果、内容が面接官の腑に落ちたか否かで変わるので、これだけでは合格フラグであるとは言えません。
私もほぼすべての面接で深堀されていますが、不採用の連絡を貰った企業が複数あります。
合格フラグ②:面接時間が長い
結果:○
深掘りの質問が多くなり、内容も求めていた回答を貰えたので、以降の会話が弾み、面接の時間が予定よりオーバーしてしまうパターンです。
これは私の過去の経験から、合格している可能性が高いです。
但し、求職者の説明が分かりづらかったので、確認作業の時間が長引いてしまったというケースも考えられるので、手放しでは喜べません。
合格フラグ③:自社の説明を熱心にしてくる
結果:×
面接官が会社に入るメリットや、やりがい等を熱心に語ってくるパターンです。
これは、優秀な求職者を他の企業にとられるのを食い止めるために行われる面接官の行動であると述べられています。
しかし、これは合格フラグではあるとは言えません。
私も企業の説明を受けた面接もありましたが、結果不採用との結果になっています。
合格フラグ④:入社希望日を聞かれる
結果:×
最短で入社できる日を確認するパターンです。
これは、早く自社で貢献して欲しいという面接官心理の裏返しであると述べられています。
しかし、これは合格フラグであるとは言えません。
企業が事前に定めている面接テンプレートを元に進めているケースがあるからです。
合格フラグ⑤:次の選考フローの説明がある
結果:×
逆質問まで終わり、面接官から今後の選考フローの説明があるパターンです。
候補者をぜひ面接通過させたいという面接官心理の裏返しであると述べられています。
しかし、これは合格フラグであるとは言えません。
これも定型的に質問している企業が多いからです。
合格フラグ⑥:他社の選考状況を聞かれる
結果:×
面接の終盤で、面接官から他企業の選考状況を聞かれるパターンです。
候補者を早めに囲い込みたいという面接官心理の裏返しであると述べられています。
しかし、これは合格フラグであるとは言えません。
「採否には直結しないが、参考材料程度にする」というニュアンスの企業が多いです。
とはいえ、すでに内定を確保していることを先方に伝えれば、採用スケジュールを早めてくれる可能性もあります。
不合格フラグ①:メモをとっていない
結果:×
面接官からの質問に対してスムーズに回答しているにも関わらず、面接官がメモをとっていないパターンです。
候補者に興味がないという面接官心理の裏返しであると述べられています。
しかし、これは不合格フラグであるとは言えません。
私も直近の面接では面接官がPCの画面を見るばかりでメモをとっていませんでしたが、面接自体は通過しました。
求職者とのコミュニケーションに集中してしまった結果、メモを取り忘れてしまったということも往々にしてあり得ます。
不合格フラグ②:素っ気無い態度をとられる
結果:○
質問に対して回答しても、どこか含んだような表情をしており、対応が素っ気無いパターンです。
これは私の過去の経験から不合格の可能性が高いです。
すでに採用の方向で決まっている候補者がいたり、すでに不採用を出すことが決まっていると質問するだけ無駄なので、結果として素っ気無くなってしまいます。
不合格フラグ③:自身の経歴を必要以上に褒められる
結果:×
経歴の深掘りが少なく、職務経歴を褒められて終わってしまうパターンです。
これは判定が難しく、そもそも合格フラグと考えておられる方々もいらっしゃるので一概には言えないというのが正直なところです。
会社イメージに傷を入れないために行っているケースもありますし、本当に候補者の経歴に興味を持っているケースもあります。
不合格フラグ④:趣味の質問をされる
結果:×
職務経歴そっちのけで趣味の質問が多くなってしまうパターンです。
不採用が決定してしまったため、職務経歴を掘り下げる必要が無くなるという面接官心理の裏返しであると述べられています。
しかし、これは不採用フラグであるとは言えません。
面接の場を和ませる目的で、趣味の質問をするケースが考えられるからです。
不合格フラグ⑤:選考の結果が遅い
結果:×
一週間以上経過しても面接結果が返ってこないパターンです。
優秀な人材は早期に囲い込むため、不合格者には必然的に返信が遅くなると述べられています。
これは様々なケースが考えられるため、一概に不合格と判断するのは早計です。
「例えば、以下のようなケースがあります。」
✔️後ろに他候補者の面接が控えている
✔️稟議、承認作業に時間がかかっている
✔️候補者が合否の際どいラインにいる
しかし最終面接の場合、当初予定されていた選考結果の通知時期よりも遅くなっている状況だと不合格になっているケースが多いです。
不合格フラグ⑥:志望動機を聞かれない
結果:×
面接において鉄板の質問である志望動機を聞かれないケースです。
候補者に興味がないという面接官心理の裏返しであると述べられています。
しかし、私の過去の経験からすると、これはれっきとした間違いであると断言できます。
というのも、中途面接では、即戦力の軸で合否を判断されるため、熱意を聞かれることが少ないのです。特に、序盤の面接ではほぼ聞かれません。
詳細な理由は以下記事をご覧ください。
不合格フラグ⑦:面接時間が短い
結果:○
予定した時間よりも早く面接を終えてしまったパターンです。特に10〜15分程度で終わってしまった場合が該当します。
これは候補者に興味がないという面接官心理の裏返しであると述べられています。
私の過去の経験からも、これは不合格である可能性が高いです。
内容を掘り下げようとする労力でさえ無駄に感じてしまっているのでしょう。
不合格フラグ⑧:面接後にエレベーターまで見送りされる
結果:×
面接終了後に面接官から丁寧に見送りされるパターンです。
不採用を言い渡す求職者からの企業イメージを悪くしたくないという面接官心理の裏返しであると述べられています。
しかし、これはまったくのデマです。
求職者であるにせよ、企業側から見れば「お客様」の立場となるため、エレベーターまで見送ることはビジネスにおけるマナーであると言えます。
転職エージェントの利用
合格フラグ・不合格フラグはあくまで求職者の主観的な要素も多分に含まれているため、客観的な情報に頼ることをおすすめします。
転職エージェントを使ってエントリーすると
企業担当(RA)経由でフィードバックを頂くことができる
ため、登録を検討してみてはいかがでしょうか。
具体的な転職エージェント比較は以下記事でまとめておりますので、参考にしていただければ幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ネット上での合否フラグは信頼するべきではないことが分かったかと思います。
あれこれ述べてきましたが、終わってしまった過去に目を向けるべきではありません。
過去は変えられませんので、気にするだけ労力の無駄になります。
企業ごとに面接の進め方がテンプレート化されているところもあり、他候補者の面接現場も把握できない分、相対比較をすることもできません。
結局は
企業内の事情に拠るところが大きいので、合格フラグ・不合格フラグという形で過度に一般化することは危険
なのです。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
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